歯周病は知らないうちに歯ぐきを支える骨がなくなる恐ろしい病気です。
歯周病になると上図のような症状がでますが、自覚症状がない事もあります。
そして放置すると、歯を支える歯槽骨がどんどん吸収していき、自然治癒することはありません。
そのため、早めに治療することが大切です。
さらに一度治療が終了しても、再度歯周病が再発することがあります。
早期発見・早期治療に結びつくように定期健診を受けることをおすすめします。
最近では、歯周病は、動脈硬化や心臓病・糖尿病・呼吸器疾患・早期低体重児出産など全身の健康に影響を及ぼすことがわかってきました。
歯の汚れを取ることは、全身の疾患を予防することにもなります。
歯石を除去することが大切
歯周病は、プラーク(細菌の塊)が溜まることで進行していきます。
プラーク(細菌の塊)は次第に固くなり、歯石となります。
いったん出来てしまった歯石は歯磨きだけでは除去することはできません。
この歯石を除去するには、
歯科医院で使う専門の器械(超音波スケーラー・ハンドスケーラー)を使った施術が必要となります。
超音波スケーラー
超音波の振動により、
主に目に見える歯石(歯茎より上の部分の歯石)を取り除きます。
当院が使用している超音波スケーラーはボトル注水タイプのため、
ぬるま湯にて施術することが可能です。知覚過敏のある方にもやさしく歯石除去ができます。
手動スケーラー
超音波スケーラーでは取り切れない、
目に見えない歯茎より下の部分の歯石や歯並びの複雑な部分の歯石を取り除きます。
特に歯茎の奥深くについた歯石は、
麻酔をかけて除去していきます。
PMTC
歯科医院で専門的に行う、
お口のケアプログラムのことです。
食後8時間くらい経過すると、
食べかすを栄養源にしてプラーク(歯垢)という虫歯菌や
歯周病菌などの微生物の塊が形成されます。
プラークは歯ブラシで除去できますが、
やはり磨き残しの部分があることが多く、プラークが蓄積していきます。
PMTCはふだんの歯磨きでは取りきれなかった歯の着色・汚れを落とし、本来の白く輝く色を取り戻します。
プラークは時間が経過すると、歯石となり、歯に付着したままになります。
そのためPMTCは口臭やむし歯、歯周病予防にも効果があります。
歯周病から歯を守る
治療が終了しても、その後またプラークが付着し、
歯周病が再発してしまうリスクがあります。
治療した歯や歯茎の状態を点検(メンテナンス)し、
お口全体のクリーニングを行って歯周病になりにくい口腔環境を作っていきます。
大切な歯を失わないための予防歯科
むし歯や歯周病は、初期段階では自覚症状がほとんどなく、
知らないうちに進行しているケースが多くみられます。
歯磨き中に出血する、最近口臭が気になる、
などの症状は、初期の歯周病になっている可能性があります。
気になりだしたら一度受診することを勧めます。
また歯は一度むし歯になってしまったら、削らなくてはなりません。
一度削ってしまった歯は、もう元には戻りません。
定期的にお口の中をメンテナンスすることで、
様々なトラブルの芽を摘み取ることにつながります。
当院では、歯の健康を維持するために「予防」を大切に考えております。
みなさまの歯の健康をお守りします
口腔内には通常の歯磨きでは歯ブラシが届きづらい部位が必ず存在します。
そのような部位にはプラークが形成され、
虫歯や歯周病が進行していきます。
みなさまの歯の健康をお守りします。
安心してお任せ下さい。